2018年05月

チキータのワンポイントレッスンで、グリップの底を相手の方に向けるぐらい手首を入れ込むっていうのがあります。

この説明で手首をしっかり使うためだとか何とかって説明がありますけど、ぶっちゃっけ手首関係ない気がしてます。

手首を使っても使わなくても入るし。


これをやる意味は

①肩関節の外旋のスウィング距離を伸ばすこと
②肩甲骨の外転をさせること

この2つではないかなと思っています。






追記
『ペン粒が古武術卓球を独学してみたが、(布袋卓球アカデミーに入会したので)独学じゃなくなった』さんに紹介していただいたら、大した記事を書いてないのに、pvがけっこうな数伸びておりました。

ありがとうございます。


あんな駄文を褒めていただき光栄です。
五輪書については、途中で僕が力尽きたので、そのうち続きを書こうかと思っています。

まじかー
方博もけっこうミスが目立ってたけど、勝っちゃうとは

中国と張本くん以外の選手で次に出てくるのは、林くんですかね、やっぱり。







じーかとの応援の差を見ると、何だか方博かわいそ

日曜日にJRAから臨時収入をいただけたので、琉球アスティーダのクラウドファンディングに参加する。ありがとう石橋騎手。

秋になったら連休とって沖縄まで行けたらいいなぁ。

前回の記事で、ダブルスでは相手の時間を奪いに変化を使った時に、返球された場合、パートナーの時間も奪ってしまうと書いた。


しかし、これは程度の違いこそあれ、シングルスでも同様のことが起こっている。


つまり、相手の時間を奪うことは自分の時間を失うといこと。自分の時間を作るということは相手に時間を与えるということ。
これらは常に表裏一体である。

速いボールを打てば、ボールは速く返ってくるし、ロビングをあげて自分の時間を作れば、相手にも打ち込む時間を与えているのである。

サーブ3球目にしても、複雑な横回転サーブは相手の時間を奪うが、自分の時間も失いやすい。よって3球目は高い3つのスピードが要求される。シンプルな縦回転系のサーブは相手の時間はそこまで奪えないが、自分の時間も失いにくい。よって横回転サーブよりも要求される3つのスピードの値は低い。


格上と戦う場合、或いはある程度リスクを負ってもいい場面では、自分の時間を失っても相手の時間を奪いにいく戦術を取るべきだろう。格上との試合では、そもそも3つのスピードが負けているのだから、自分の時間を失わないようにしても、その差は縮まらない。ある程度、自分の時間を失ってでも、相手の時間を奪いに行かなければならない。

逆に、格下と戦う場合、リスクを負いたくない場合は、自分の時間を失わないで、しっかり確保する。自分の3つのスピードを充分に発揮出来る戦術をとるべきであろう。格下との試合の場合は、もともとこちらの3つのスピードが相手より上回っている。それを充分に発揮すればいいのである。


プラボールになって一発で抜けることは、前よりも少なくなったように思う。
自分の3つのスピードで対応出来る時間を、どのように使うのか?
どれくらい失って、奪いに行くのか?
どれくらい作って、与えるのか?
そのあたりのバランス感覚が重要になっているように思う。

長くなりました。
時間がある時にでもどうぞ。


3S理論では卓球とは時間を奪い合う競技であるとされている。
確かにシングルスでは、いかに相手の時間を奪うかということに主眼が置かれている。
しかし、これがダブルスになると少し様子が変わってくる。
つまり、いかにパートナーの時間を作るかである。

僕が考えるダブルス巧者は、『パートナーの時間を作るのが上手い選手』である。



このシングルスとダブルスの違いは何処に起因するのかというと、『次に打つのが自分ではない』ということに起因する。 

これがどういう結果を生むかというと、パートナーの3つのスピードが阻害されがちであるということを意味する。

卓球を考える上では、3S理論は自分のみならず、相手にももちろんパートナーにも、コート上の全ての人に適用されるということを念頭に置くべきである。

3つのスピード、それぞれについて考えてみる。

まず一つ目、予測スピード
自分が打つ一つ前の打球が自分ではないため、シングルスでは自分で打つコース、技術を決められる。そこからある程度次のボールを予測出来る。また、打った瞬間の打球感からどれくらいの威力のボールが行ったのかの情報を得られ、そこからも予測が出来る。

ダブルスでは、どのコース、どの技術を使うのかの意思決定が自分ではなく、打球感から得られる情報もない。これらのことが予測を難しくしている。


2つ目、反射スピード
予測スピードとも絡んでくるが、自分の一つ前の打球がパートナーのため、それに対する返球も普段とは違うものになる。パートナーとは用具も違えば、フォームも違う。変化が残る場合は、普段とは違うのは当然である。そのため判断に負荷がかかり、反射スピードも遅くなる。

3つ目、身体スピード
単純に自分の打球後のポジショニングが悪ければ、パートナーの移動を邪魔してしまう。
左右のペアは、基本的にポジショニングが被らないので有利といわれる。

ただ、身体スピードはダブルスにおいては、高まるとも言える。何故なら戻りを気にしなくても、問題ないからである。次に打つのが自分ではないため、その部分はシングルスより時間的余裕がある。



ダブルスが上手い選手、つまり『パートナーの時間を作るのが上手い選手』というのは、『パートナーの3つのスピードを阻害しない選手』と言いうことが出来る。


もっと具体的な場面で考えてみる。

シングルスのように相手の時間を奪うことを主眼に置いた場合を考えてみよう。

相手の時間を奪うにはXiaさん曰く、主に3つの変化を使う。(違ってたらごめんなさい)
・コースの変化
・回転の変化
・スピードの変化

これらの変化を使い、相手の時間を奪いに行く。
これでそのまま得点になればいいが、返球された場合は、自分が使った変化がそのままパートナーの時間を奪う結果になる。

シングルスであれば、自分が使った変化にはある程度対応が出来るが、ダブルスではパートナーが打球するため、3つのスピードが阻害されがちであり、シングルスより難しくなる。


以上のことから、ダブルスではまずパートナーの時間を作ることを主眼に置くべきだと思う。








では、どのようにパートナーの時間を作っていけば良いのだろうか?


皆さんはダブルスが上手い選手というのは、どのような選手をイメージするだろうか?

僕がイメージするのは、やっていることはシンプルだがその一つ一つの精度や質が高い選手。そういうイメージがある。

シンプルな選択をする事で、相手の打球もシンプルになりやすい。これによってパートナーも予測スピード、反射スピードを働かせやすくなる。更に、その技術の質が上がれば、予測が当たる確率も高くなる。

シンプルなことを質を高くして行う。
これがダブルス巧者への道だと思う。






しかし、試合をして行くなかでは、パートナーの時間を作るだけでは、勝てない場面、勝てない相手というのが必ずある。

そういった局面では、やはり相手の時間を奪いに行かなければ勝機を見出せない。

パートナーの時間を作ることと、相手の時間を奪うこと。この相反する2つのことをいかにして同時に成立させれば良いのだろうか?

相手の時間を奪いにいけば、パートナーの時間も奪われる。このことは避けられない。しかし、それを最小限にすることは可能である。

では、そのためには何が必要であろうか?

それはお互いの『理解』である。

どういう用具を使っていて、どういうプレーをするのか?
どういう技術が得意で、どういう技術が苦手なのか?
サーブは?レシーブは?
そういったことをお互いに理解していくこと。

彼を知り己を知れば百戦危うからず

いつの時代も彼我の情報を正確に把握し、分析したものが勝つのである。

お互いの理解を深めることにより、予測スピードは高くなる。




また、お互いにやることを決めることにより、更にそれは高くなっていく。

つまり、役割分担である。

役割を決めることにより、互いのやることが明確になり、互いに予測スピードが上がる。

つなぐ役、決める役
或いはパートナーの時間を作る役、相手の時間を奪う役。
これらを事前に決めておくことで互いに予測が成立しやすくなる。



互いの理解を深めるために、練習中、試合前、試合中を通して、最も重要なことはコミュニケーションである。

僕の好きな選手の中に、ダブルスの名手として有名な陳玘選手がいる。
陳玘選手のダブルスの試合を見て、僕が一番参考になったのは、技術でも何でもなくて、そのコミュニケーションの頻度である。
ゲーム間のインターバル、タイムアウト時はもちろん、サーブレシーブに入る前、ボールを拾いに行く時も必ず二人で一緒に拾いに行き、コミュニケーションを取っている。

余談だが、僕の持論にボールを一人で取りに行くペアは負けるというのがある。

コミュニケーションを取って、この場面ではこうする、ここに来たらこう返す、そういった細かい戦術を共有しておく。
特に積極的に相手の時間を奪いに行く場面では、必ずやっておかなければならない。







まとめると、3S理論でダブルスを考えた場合、基本的な戦略としては、返球がパートナーの3つのスピードで対応出来る時間の範囲で、相手の時間を奪いにいくこと。
そして、パートナーの3つのスピードを最大限に発揮してもらうために、互いの理解を深めるということ。

役割分担やコミュニケーションを密に取ることにより、理解を深めて、ペアで一つの戦術を共有する。

パートナーのやろうとする技術、パートナーの打ったボールの質、そういった物が手に取るようように分かる。以心伝心、一心同体。そういったペアこそ、最高のペアと呼べる。

それを目指すために、まずは、コミュニケーションと互いのラケットを交換してみることから始めてみてはいかがだろうか?

↑このページのトップヘ